「高級ミニバンが欲しいけれど、エルグランドの前期と後期で何が違うの?」と悩んでいませんか。見た目が似ているようで実は中身が大きく進化しているため、適当に選ぶと後で使い勝手の悪さに気づいてガッカリすることもあります。この記事では、中古車選びで絶対に失敗したくない人に向けて、違いをわかりやすくお伝えします。
結論。エルグランドE52の前期と後期の違いはどこにある
中古車を探し始めると、価格の安さに惹かれて前期型を選びたくなりますが、まずは「自分の生活にどちらが合うか」を考えるのが一番の近道です。大きな違いは、見た目の高級感と、3列目シートの使い勝手にあります。
2014年のマイナーチェンジが最大の分岐点
エルグランドE52は、2010年8月に登場しました。その後、2014年1月に行われた大きな改良によって、前期モデルと後期モデルに分かれます。このタイミングで、顔つきや装備がガラリと変わりました。
- 2010年8月〜2014年1月:前期型(比較的安く買える)
- 2014年1月〜:後期型(見た目が豪華になり、機能も充実)
まずは、自分が欲しいエルグランドがこの日付のどちら側にいるかをチェックしてみてください。これだけで、選ぶべき車がぐっと絞り込めます。
利便性が格段に向上した後期モデルの魅力
後期モデルを選ぶ最大のメリットは、「かゆいところに手が届く」ような改良が施されていることです。特に家族でドライブに行く機会が多い人にとって、荷室や車内の使い勝手は見逃せません。
- 3列目シートが前後に動くようになった
- ヘッドライトがLEDになり、夜の道が明るくなった
- メーターが見やすくなり、運転中の情報がパッと入る
荷物をたくさん積みたい、あるいは夜間の運転に不安があるなら、迷わず後期モデルを選ぶのが正解です。
価格重視で選ぶなら前期モデルも有力な選択肢
一方で、予算をなるべく抑えて高級ミニバンを楽しみたいなら、前期モデルも決して悪い選択ではありません。基本的な走りの質感や、地面に吸い付くような低重心の設計は、前期も後期も同じだからです。
- 100万円を切る予算でも程度の良い個体が見つかりやすい
- 高級感のある乗り味はそのまま楽しめる
- 社外パーツが豊富で、自分好みにカスタムしやすい
走りや見た目の「型」さえ気に入れば、浮いたお金をガソリン代や旅行代に回すという賢い買い方ができます。
エルグランドE52の外装。前期と後期の違いを比較解説
エルグランドの顔つきは、見る人に与える印象を大きく左右します。「ド迫力の顔が良い」のか「少し落ち着いた雰囲気が良い」のか、好みが分かれるポイントでもありますね。
圧倒的な存在感を放つ大型フロントグリル
後期モデルは、フロントグリルが上下に大きく広がりました。メッキの面積が大幅に増えたことで、追い越し車線から迫ってきた時の迫力は、ライバル車にも負けないものがあります。
- 前期:グリルが上下で分かれているデザイン
- 後期:上下がつながった巨大なメッキグリル
より「高級車に乗っている」という実感を味わいたいなら、ギラギラと輝く後期型がおすすめです。
夜道の安心感を高めるLEDヘッドライトの採用
ライトの仕組みも、前期と後期では大きく異なります。前期はHID(キセノン)という電球のような仕組みでしたが、後期からはより明るくて白い光を放つLEDに進化しました。
- 前期:上下2段に分かれたHIDライト
- 後期:シグナルLEDを内蔵した最新のLEDライト
雨の日の夜道や、街灯の少ない高速道路を走ることが多いなら、視界がクリアな後期型が心強い味方になります。
高級感を左右するリアコンビネーションランプの色
後ろから見た時の印象も、実は地味に変わっています。テールランプのレンズの色が変わったことで、後ろを走る車からの見え方や、車全体のまとまり感が変化しました。
- 前期:赤い面積が多いテールランプ
- 後期:クリア(白っぽい)部分が増えたクールなデザイン
後ろ姿までシュッと引き締まった印象にこだわりたいなら、後期モデルのデザインがしっくりくるはずです。
快適性が変わる。前期と後期の内装の比較解説
車に乗っている時間は、外から眺める時間よりもずっと長いです。だからこそ、室内のちょっとした進化が、ドライブ中のストレスを大きく減らしてくれます。
3列目シートのスライド機能が生む荷室の余裕
前期モデルで一番の弱点と言われていたのが、3列目シートを動かせないことでした。後期モデルではこれが改良され、シートを前後にスライドできるようになっています。
- 前期:3列目は固定式(荷室の広さが変えられない)
- 後期:3列目が最大240mmスライドする(荷室を広げられる)
キャンプ道具を積んだり、5人以上で旅行に行ったりするなら、スライド機能がある後期型でないと不便を感じるかもしれません。
運転のしやすさを支えるカラー液晶メーター
運転席に座った時に、真っ先に目に入るのがメーターです。後期型では、スピードメーターの間に5インチの大きなカラー液晶が搭載されました。
- 前期:シンプルな単色ディスプレイ
- 後期:多機能な「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」
燃費計やタイヤの向き、ナビの案内などがカラーで見られるため、運転に不慣れな人でも直感的に情報を把握できます。
室内を彩るシート素材と質感の変化
内装の仕立てにも変更があります。後期型では、シートの模様や手触りがより上質になり、リビングのようなリラックスできる空間を目指して作られています。
- 前期:落ち着いた黒やベージュのクロスシートが主流
- 後期:グラデーションを取り入れた高級感のある布地やレザー
せっかく高級ミニバンを買うなら、助手席や後部座席に乗る家族にも「良い車だね」と言ってもらいたいですよね。
スペックで後悔しないためのエンジン選び
エルグランドには2種類のエンジンがありますが、これが維持費と満足度に直結します。自分の使い方に合わない方を選ぶと、毎月のガソリン代を見てため息をつくことになりかねません。
| 項目 | 2.5Lエンジン(QR25DE) | 3.5Lエンジン(VQ35DE) |
| エンジンの形 | 直列4気筒 | V型6気筒 |
| 最高出力 | 170馬力 | 280馬力 |
| 使用ガソリン | レギュラー | ハイオク |
| 燃費(JC08) | 約10.8km/L | 約9.4km/L |
| 自動車税(年) | 43,500円(※登録時期による) | 57,000円(※登録時期による) |
| おすすめの人 | 維持費を抑えてゆったり走りたい人 | 豪快な加速と静かさを楽しみたい人 |
豪快な加速を味わえる3.5L V6エンジンの力強さ
日産が誇る名機「VQエンジン」を積んだ3.5Lモデルは、まさに「走る高級ホテル」です。アクセルを軽く踏むだけで、重たい車体が滑るように加速していきます。
- V6エンジン特有の、雑音の少ない静かな室内
- 合流や追い越しでのストレスが一切ない余裕のパワー
- 燃料がハイオクなので、1回の給油代は少し高め
「大きな車は重くて鈍い」というイメージを壊したいなら、このエンジン一択です。
維持費のバランスに優れた2.5L直4エンジンの実力
多くの人が選ぶのが、こちらの2.5Lモデルです。パワーでは3.5Lに劣りますが、普段使いで困ることはありませんし、何よりお財布に優しいのがメリットです。
- レギュラーガソリンで走れるので家計に優しい
- 自動車税が3.5Lよりも年間で1万4千円ほど安い
- 街乗り中心なら十分すぎるほどのパワーがある
「見た目や広さが大事で、飛ばす必要はない」という人なら、2.5Lモデルで十分満足できます。
ハイオクとレギュラー。ガソリン代の差を試算
例えば、年間で1万キロ走る場合、ガソリン代にはどれくらいの差が出るのでしょうか。燃費と燃料単価の差を考えると、年間で3万〜5万円ほどの違いが出てきます。
- 3.5L:燃費が少し悪く、燃料単価も高い
- 2.5L:燃費が比較的良く、燃料単価が安い
10年乗れば40万円以上の差になることもあるため、長く乗るつもりなら2.5Lの方が経済的です。
安全装備の進化。家族が安心して乗れるのは
家族を乗せて走るミニバンだからこそ、安全機能にはこだわりたいところです。発売当初は最新だった装備も、今見ると少し物足りない場合があるため注意しましょう。
アラウンドビューモニターの搭載状況を確認
日産が得意とする「アラウンドビューモニター」は、空から車を見下ろしているような映像で駐車を助けてくれる機能です。エルグランドのような大きな車には必須と言えます。
- 前期:オプション設定が多く、付いていない個体もある
- 後期:標準装備されているグレードが増え、映像も鮮明になった
駐車に自信がない人や、狭い道を通ることが多い人は、このモニターが付いているかを必ずチェックしてください。
2020年以降のモデルに備わる衝突被害軽減ブレーキ
実は、2020年10月に行われた改良で、安全性能がさらに跳ね上がりました。もし予算が許すなら、この年式以降の「最終形」に近いモデルを探すのが最も安全です。
- 衝突被害軽減ブレーキ(エマージェンシーブレーキ)が全車標準に
- 踏み間違い衝突防止アシストも搭載
- 最新の安全基準に合わせたセンサー類に刷新
「家族の安全が何よりも優先」という考えなら、少し高くても2020年以降のモデルがベストです。
横風やふらつきを抑える低重心プラットフォームの恩恵
これは前期・後期共通の強みですが、エルグランドは他のミニバンに比べて車高が少し低く作られています。これによって、カーブでのふらつきや横風の影響を受けにくくなっています。
- 床が低いので、小さな子供やお年寄りでも乗り降りしやすい
- 高速道路での安定感が抜群で、運転疲れが少ない
- 背が高いミニバン特有の「ゆさゆさ」した揺れが抑えられている
山道を走る時や高速道路での安心感は、エルグランドがライバル車に対して持っている大きな武器です。
エルグランドE52の価格相場。中古車選びの予算目安
中古車の価格は、年式や走行距離、そして前期・後期の違いで驚くほど変わります。今の自分が出せる予算で、どこまで納得できる車が買えるか見てみましょう。
100万円以下で狙える前期型のお買い得感
発売から時間が経っている前期型は、かなり手頃な価格になっています。100万円という予算があれば、かなり状態の良いものを選び出すことができます。
- 50万円〜80万円:走行距離は多めだが、整備がしっかりされた車
- 80万円〜100万円:走行距離が少なく、内装がきれいな車
「とにかく安く、でも見た目は豪華な車に乗りたい」という夢を叶えてくれるのが前期型です。
満足度の高い後期型を狙うための予算ライン
見た目が新しくなり、装備も充実した後期型を狙うなら、最低でも150万円〜200万円ほどの予算を見ておきたいところです。
- 150万円〜200万円:初期の後期モデル(2014年〜2016年頃)
- 200万円〜300万円:安全装備が充実し始めた中期のモデル
長く大切に乗り続けるつもりなら、この価格帯の「後期型」を選ぶのが結果的に満足度が高くなります。
最終モデルに見る新車に近いコンディションの車両
2020年以降の「最終進化形」とも言えるモデルは、中古車市場でもまだ高い人気を誇ります。300万円を超えることも珍しくありませんが、その価値は十分にあります。
- 新車保証が残っている個体が見つかることもある
- ナビが大型化され、スマホ連携(Apple CarPlayなど)ができる
- 内外装がほとんど傷んでいない、新車に近い感覚で乗れる
「古い車は故障が心配だけど、新車を買うほどではない」という人には、この高年式モデルがぴったりです。
失敗を防ぐ中古車選びの具体的なチェック項目
どんなにかっこいい車でも、買った後に修理代がかさんでしまっては台無しです。エルグランド特有の「ここだけは見とけ!」というポイントを教えます。
電動スライドドアの作動音とスムーズな動き
ミニバンの命とも言えるのが電動スライドドアです。重たいドアをモーターで動かしているため、経年劣化で動きが悪くなったり、故障したりすることがあります。
- 開け閉めの時に「キーキー」「ガタガタ」と変な音がしないか
- 途中で引っかかったり、勝手にもとに戻ったりしないか
- ボタン一つでスムーズに最後まで閉まりきるか
修理すると10万円以上かかることもある場所なので、納車前に何度も動かして確認しましょう。
足回りからの異音やヘタリがないか確認
エルグランドは車体が重いため、足回りの部品(ショックアブソーバーなど)に負担がかかりやすいです。試乗ができるなら、少しの段差を乗り越えた時の音に耳を澄ませてください。
- 段差で「コトコト」「ギシギシ」という音がしないか
- 車体がいつまでも「ふわふわ」と揺れ続けていないか
- ハンドルを切った時に違和感や異音がないか
乗り心地が自慢の車なのに、足回りがダメになっていると「ただの重たい車」になってしまいます。
整備記録簿に残されたオイル交換の履歴
エンジンの状態を知るための「履歴書」が、整備記録簿です。これが残っていない車や、オイル交換の記録が何万キロも飛んでいる車は、避けたほうが無難です。
- 半年に1回、または5,000キロごとにオイル交換されているか
- 大きな故障の修理歴がないか(事故歴とは別です)
- 日産のディーラーでしっかり点検を受けてきたか
オイル管理がズボラなエンジンは、後から大きなトラブル(異音や焼き付き)を起こす可能性が高まります。
寿命やトラブル。長く乗るために知っておきたいこと
エルグランドは基本的には丈夫な車ですが、機械である以上、弱点はあります。あらかじめ知っておけば、トラブルが起きても焦らずに対処できますよ。
走行距離が増えた時に注意したいCVTの状態
エルグランドは「CVT」という無段変速機を使っています。滑らかな走りが特徴ですが、10万キロを超えてくると少し注意が必要です。
- 加速する時に車体が「ブルブル」と震えないか
- アクセルを踏んでもエンジン回転だけ上がって加速しない、ということがないか
- 定期的に「CVTフルード」という専用オイルを交換しているか
丁寧に扱われてきた車なら20万キロ以上走ることも可能ですが、変速の違和感には敏感になっておきましょう。
パワーウィンドウやスイッチ類の電気系統
高級車ゆえにたくさんの電装品が付いています。スイッチ一つで動く便利な機能も、古くなると接触不良を起こすことがあります。
- 全ての窓がスムーズに開閉するか
- パワーシート(座席の電動調整)が全方向に動くか
- エアコンの温度調節や風向き切り替えが正常か
どれも走ることには直接関係ありませんが、直そうと思うと意外とお金がかかる「地味に痛い」故障ポイントです。
サンルーフ装着車で確認すべき雨漏りの跡
エルグランドには「ツインサンルーフ」という豪華な装備があります。開放感があって最高なのですが、古い車だとゴムパッキンが劣化して雨漏りすることがあります。
- 天井の布に、丸いシミやカビのような跡がないか
- 車内が変に湿っぽかったり、カビ臭かったりしないか
- サンルーフの周りのゴムがボロボロになっていないか
雨漏りは一度起きると原因を突き止めるのが大変なので、サンルーフ付きを狙うなら天井のシミチェックは必須です。
納得の1台を選ぶ。前期と後期の違いのまとめ
最後は、あなたのライフスタイルに当てはめて選んでみてください。どちらを選んでも、エルグランドが持つ「圧倒的な高級感」と「快適な走り」は、あなたの生活を豊かにしてくれます。
最新の見た目と機能にこだわるなら後期型
「せっかく買うなら、古臭さを感じたくない」という人は、迷わず後期型を選んでください。フロントグリルの迫力やLEDライトの輝きは、今でも十分に通用するカッコよさです。
- 3列目をスライドさせて荷物をたくさん載せたい
- 夜の運転が多いので、明るいライトが良い
- 予算よりも「今の時代の基準」を満たしていることを優先したい
少し背伸びをしてでも後期型を買っておけば、「あっちにしておけば良かった」という後悔をゼロにできます。
カスタムベースや安さを優先するなら前期型
「車にあまりお金をかけたくないけれど、見栄えのする車が良い」という賢い選択をするなら、前期型が最高です。余った予算でタイヤを新品にしたり、内装をクリーニングしたりするのも楽しいですよ。
- 乗り心地や静かさといった「車本来の質」を重視する
- 自分でグリルを変えたり、パーツを付けたりするのが好き
- とにかく初期費用を抑えて、早くエルグランドのある生活を始めたい
前期型をきれいに磨いて乗っている人は、車を知っているベテランのような「通な雰囲気」が出てかっこいいものです。
アーバンクロムなどの特別仕様車という選択肢
「人とは少し違うエルグランドが欲しい」という欲張りな方には、特別仕様車もおすすめです。専用のホイールやダークメッキのパーツが付いていて、ノーマルとは一味違う色気があります。
- 「ハイウェイスター アーバンクロム」:ダークなメッキで引き締まった印象
- 「ライダー」:オーテックが手がけた、よりスポーティーで個性的な顔つき
- 専用の内装色が設定されていることもあり、満足度が非常に高い
こうした特別なモデルは、売る時も値落ちしにくい傾向にあるため、実はトータルで見るとお得になることもあります。
まとめ:自分にぴったりのエルグランドを見つけよう
エルグランドE52は、前期と後期の違いを知ることで、自分に最適な1台がはっきりと見えてきます。どちらが良い・悪いではなく、「今の自分と家族にとって何が必要か」を大切にしてください。
- 2014年のマイナーチェンジで見た目と機能が大きく進化した
- 後期型は3列目スライドやLEDライトなど、使い勝手が抜群に良い
- 前期型は100万円以下でも狙えて、高級車の質感を安く手に入れられる
- 2.5Lは経済的、3.5Lは圧倒的なパワーと静かさが手に入る
- 中古車選びでは電動スライドドアや整備記録のチェックを忘れずに
- 2020年以降のモデルは自動ブレーキなどの安全装備がさらに充実している
大きな買い物ですから、焦る必要はありません。じっくりと前期と後期の個体を眺めて、最後は「これだ!」と直感した方を相棒に選んでください。エルグランドのある生活が、あなたとご家族にとって最高のものになることを応援しています。